音楽は一生のお友達(2.5)
小学校高学年
1970年
大阪万博 岡本太郎氏の「太陽の塔」は大阪まで連れて行ってもらって見た。
故・三波春夫さんの「世界の国からこんにちは」の年。
高度成長時代の躁状態。未来はバラ色。大きい事はいいことだ。
隣の車が小さく見えま〜すって車も大人になったら買えるかな?
(しかし、一方で浅間山荘事件はこの2年後。)
この年に、ビートルズが解散したのも、
9/18にジミヘンが27歳で死んだのも
10/4にジャニスがやはり27歳で死んだのも
なぁ〜んにも知らない私に「こんにちはトランペット」の練習が始まった。
ソーソーソ ソソソソ ラーソー
おまけ:上記の年月日が書いてある本を見たら、
モンキーズの解散が1969年と書いてあった。
「ザ・モンキーズ・ショー」は覚えているから、見てたのは小学校低学年か。
おまけ2:お友達(2)に書いたように
「夜明けのスキャット/由紀さおり」は大好きだった!
んだけど、、「サウンド・オブ・サイレンス/S&G」のアルペジオとメロに
”音楽の偶然”してしまっている事実を80年代にラジオで知り、
ショックで3日間寝込んだ。(嘘)
ちなみに、ジム・モリソンは1971年7/3に亡くなっているが
ドアーズの音楽を心底スゴイ!と思ったのは
映画「地獄の黙示録」で「the end」を聴いた時。
デュアン・オールマンは1971年10/29に亡くなっているが
フィルモア・イースト・ライブをかっこいいと思ったのは高校生になってから。
ウエス・モンゴメリー(g)は1968年 6/15に45歳で亡くなっているが
動く彼をVHSで初めて見たのは90年代後半。
バングラディッシュ・コンサートは1971年 8/1に行われたが
そこでのレオン・ラッセルとかラヴィ・シャンカールのすごい演奏を
知人から借りたDVDで見たのは半月程前。
コールマン・ホーキンス(ts)は1969年5/19に亡くなっているが、
動く彼を初めて見たのは先週。
「ワイト島のジミヘン」(1970年)を
番組録画して初めてちゃんと見たのは1時間程前(*)。
そして、この1970年前後に発表された数々の名作レコードは今聴いても新鮮!
・・・21世紀初頭の今は、まったく不思議な時代だと改めて感じる。
ジミヘンの映像を見た後に、パーカーのメロディーに四苦八苦。
今年になって入手し、勝手にジャン子と名付けたマカフェリ・タイプのギターは
ジャンゴ・ラインハルト(1910年〜1953年)の代名詞。
数日前見に行ったコンサートでは1978年生まれの青木研さん(4弦バンジョー)
http://sound.jp/banjo/
の妙技でジャズ創世記前夜のニューオリンズを想う。
まさに「アーカイブの時代」もしくは「おたくパラダイス」?
(私自身は全然「おたく」ではない。
「入り口」で満足してしまう傾向大=しつこい探究心が足りない。残念なことに。)
そんな、あっちにフラフラ、こっちにフラフラする私に、
宮之上貴昭(g)さんの最新作「SPIRITS」のライナーに印刷された
自己紹介の言葉が、ガガンとつきささる。
「私は1953年10月7日 東京都世田谷区池尻に生まれました。
(中略)つまり15歳から現在に至るまで、ジャズ以外の音楽はほとんど聴いたことが
ありません。「え〜〜??ジミヘン知らないの?」とか「クラプトン知らないの?」
などとよく聞かれますが、有名といわれているギタリストでも、ロックやブルースなど
の人はジャンルが違うので全く知りません。ジャズ以外興味がないのです。(後略)」
うおっ!これこそが「タコのなかのタコ」を作り上げる専門家のお姿だ! と思う。
思うのだが、まあ、時計の針を戻す訳にはいかないし、
自分は自分なりの音楽つまみ食い漫遊記を続けるのだろう・・・続けるのかな?
あれれ!?・・・しまった。「トランペット鼓隊」の話でしたっけ。
(*)アップロードした時刻ではなくて、文章をワープロ打ちした1時間前です。
(5/9追記)
http://ono-world.com/nen2/1970.html
上記のようなページを作っている方がいた。
忘れていた事が色々思い出される。
やっぱりなかなか特別な年のように感じられる1970年。