FlatfishGardenの泡 2nd

KOSHU178の日記

音楽は一生のお友達(2.5)

小学校高学年

 1970年
 大阪万博 岡本太郎氏の「太陽の塔」は大阪まで連れて行ってもらって見た。
 故・三波春夫さんの「世界の国からこんにちは」の年。
 高度成長時代の躁状態。未来はバラ色。大きい事はいいことだ。
 隣の車が小さく見えま〜すって車も大人になったら買えるかな?
 (しかし、一方で浅間山荘事件はこの2年後。)
 この年に、ビートルズが解散したのも、
 9/18にジミヘンが27歳で死んだのも
 10/4にジャニスがやはり27歳で死んだのも
 なぁ〜んにも知らない私に「こんにちはトランペット」の練習が始まった。
 ソーソーソ ソソソソ ラーソー


 おまけ:上記の年月日が書いてある本を見たら、
 モンキーズの解散が1969年と書いてあった。
 「ザ・モンキーズ・ショー」は覚えているから、見てたのは小学校低学年か。


 おまけ2:お友達(2)に書いたように
 「夜明けのスキャット由紀さおり」は大好きだった!
 んだけど、、「サウンド・オブ・サイレンス/S&G」のアルペジオとメロに
 ”音楽の偶然”してしまっている事実を80年代にラジオで知り、
 ショックで3日間寝込んだ。(嘘)


 ちなみに、ジム・モリソンは1971年7/3に亡くなっているが
 ドアーズの音楽を心底スゴイ!と思ったのは
 映画「地獄の黙示録」で「the end」を聴いた時。
 デュアン・オールマンは1971年10/29に亡くなっているが
 フィルモア・イースト・ライブをかっこいいと思ったのは高校生になってから。


 ウエスモンゴメリー(g)は1968年 6/15に45歳で亡くなっているが
 動く彼をVHSで初めて見たのは90年代後半。
 バングラディッシュ・コンサートは1971年 8/1に行われたが
 そこでのレオン・ラッセルとかラヴィ・シャンカールのすごい演奏を
 知人から借りたDVDで見たのは半月程前。
 コールマン・ホーキンス(ts)は1969年5/19に亡くなっているが、
 動く彼を初めて見たのは先週。
 「ワイト島のジミヘン」(1970年)を
 番組録画して初めてちゃんと見たのは1時間程前(*)。


 そして、この1970年前後に発表された数々の名作レコードは今聴いても新鮮!


 ・・・21世紀初頭の今は、まったく不思議な時代だと改めて感じる。
 ジミヘンの映像を見た後に、パーカーのメロディーに四苦八苦。
 今年になって入手し、勝手にジャン子と名付けたマカフェリ・タイプのギターは
 ジャンゴ・ラインハルト(1910年〜1953年)の代名詞。
 数日前見に行ったコンサートでは1978年生まれの青木研さん(4弦バンジョー
http://sound.jp/banjo/
 の妙技でジャズ創世記前夜のニューオリンズを想う。
 まさに「アーカイブの時代」もしくは「おたくパラダイス」?
  (私自身は全然「おたく」ではない。
  「入り口」で満足してしまう傾向大=しつこい探究心が足りない。残念なことに。)


 そんな、あっちにフラフラ、こっちにフラフラする私に、
 宮之上貴昭(g)さんの最新作「SPIRITS」のライナーに印刷された
 自己紹介の言葉が、ガガンとつきささる。
 「私は1953年10月7日 東京都世田谷区池尻に生まれました。
 (中略)つまり15歳から現在に至るまで、ジャズ以外の音楽はほとんど聴いたことが
 ありません。「え〜〜??ジミヘン知らないの?」とか「クラプトン知らないの?」
 などとよく聞かれますが、有名といわれているギタリストでも、ロックやブルースなど
 の人はジャンルが違うので全く知りません。ジャズ以外興味がないのです。(後略)」


 うおっ!これこそが「タコのなかのタコ」を作り上げる専門家のお姿だ! と思う。
 思うのだが、まあ、時計の針を戻す訳にはいかないし、
 自分は自分なりの音楽つまみ食い漫遊記を続けるのだろう・・・続けるのかな?


 あれれ!?・・・しまった。「トランペット鼓隊」の話でしたっけ。


(*)アップロードした時刻ではなくて、文章をワープロ打ちした1時間前です。


(5/9追記)
http://ono-world.com/nen2/1970.html
上記のようなページを作っている方がいた。
忘れていた事が色々思い出される。
やっぱりなかなか特別な年のように感じられる1970年。