FlatfishGardenの泡 2nd

KOSHU178の日記

「特別な一日」カルメンマキ・山下洋輔・水谷浩章 2023年12月17日(金)@つくばカピオホール

開演前

特別な一日カルメンマキ・山下洋輔水谷浩章 
2023年12月17日(金)@つくばカピオ

に行った。TXだと松戸からこんなに近いのね筑波学園都市。(しかし築年数浅いのに何故に走行車内ノイズがあそまで大きい?)

開催数日前AKUAKUの野口さんから「来れるの?」と連絡もらった時、「もうチケットとってありますよ〜」と答えられたのは何だかちょっと嬉しかった。実は前後の予定や若干の体調不良もあって行くかどうか少々迷っており、チケット購入が直前になってしまったので。しかし野口さんが企画主催した「特別な一日」はやっぱりやっぱり特別な一日となったし、その場に立ち会えて本当に良かったと思う。

特別な一日 フライヤー

コンサートはマキさんによる寺山修司の詩の朗読と楽曲歌唱が交互に行われて進行した。ロックやジャズといったカテゴリーに収まらない”音楽”、いや音楽というジャンルにも収まりきらない表現。さらに言ってしまえば、お三方の演奏も舞台美術もシルエットで目撃できた生花パフォーマンスも、ロビーで行われた諸団体の出店選択も、AKUAKUと縁があったりなかったりする人々にこの空間で数時間の体験を共有させることも...そんな全てが、野口さんによる一夜限りのスペシャルな”複合表現の場”。特別な一日

マキさんの”語り”は時にリズムや音程も加わってそして再び語りに戻り。無垢な幼女から少女、妙齢女性、老婆そして死者の声までもを一瞬にして行き来する変幻自在のボイス( とはいっても声優さんとか俳優さんのようにいかにもなキャラを演出するということではなく、聴き手が自然とそれらを感じ取るような塩梅で) 。 長年の活動継続があってこその深さ面白さ。そして、この日の山下さんのピアノは、いつものイメージよりもよりシンプルで透明度が高かく何ともロマンチックなサウンド。さらにその巨星ふたりを紡ぐ役割(編曲)に水谷さんが全身全霊をかけて関わっていることを強く感じるのは、随所で展開タイミングを知らせるキューの仕草が眼差しが動きが何とも優しく喜びに満ちていたから。また、水谷さんから発せられる典型的なウッドベース音以外の様々なサウンドも3人の世界をより効果的に深めていった。(矢野顕子トリオで、ベース音以外の多彩な音をも積極的に操って3人の世界を広げることに大いに貢献していたウィル・リーを想起させた)

マキさん72歳、山下さん81歳、水谷さん60歳(?)。年齢を重ねてもこんな風に新たな表現への挑戦が可能であることを見せつけられる。先駆者は最初からそしてずっと先駆者であり続けるものなのだなぁとこの日も感じ入る。このお三方に限らずだけど。

ロビーにてニワコヤ出店していた風煉ダンス笠原くんと会う。とびきり美味しいジンジャーティーを飲みながら雑談。
「今回AKUAKUのことを色々考えていたら、僕が20歳の時にソロ舞踏をやった際、光秀さんに”ロンリーウーマン”のソロギター弾いてもらったことをふと思い出したんですよ。当時みんな高柳さんのロンリーウーマンが大好きで何度も繰り返し聴いてましたよね...」
あ、、完全に忘れてた。けど、そう言われてみると弾いたような気がする40年前。未だにジャズのジャの字も弾けない僕の自由過ぎるロンリーウーマン...想像するだけでもなんちゃって過ぎて赤面発汗(大汗)。でもまあ、自分なりの感情と若気の至りにせよ何らかの思い込みを音に込めることに全力は尽くした...はず・・とはいえスマホなき時代ゆえ記録が残っていないことにほっとする。ホットジンジャー美味しいし。

その笠原くんのニワコヤで作られたこのクッキー、パッケージも含めて出来が良過ぎて封を開けられないじゃないの。困ったものだ。(^^)

AKUAKUクッキー


当てにならない我が記憶では、この壁画に変える前後の1年間AKUAKUで僕はバイトしていた。”前衛的・アングラ的な外観では怖がって誰も入ってこない。さわやかさと親しみやすさで、まずは店に入りやすく”てな長時間の議論をぼんやり聞いてたような気がする。・・・でも店内は、別段爽やかにならなかった気も。そして、入店したカップルが店内の暗さ怪しさに「あ...」という言葉を発してすぐに出ていったのを目撃したことが何度もあるような。...話を作っている可能性は...ある。ともあれ1年間。へっぽこウェイターとして、そしてほぼ全てのジャズライブで音響担当をさせてもらえた。音響といっても6chくらいの簡易ミキサー。しかしこの時の”日本のジャズ”体験は本当に鮮烈でそのラインナップは..(中略)

そんなことを思い出し始めると、初老者の常でさらに極めて個人的回想モードに落ちていく。マキさんのライブといったら欣也くんを思い出さざる得ない...といっても彼を知る人は出身高校の同級生だけ。それ書く意味ある? 私の日記なのだからこれで良いのだ...良いのか?...良いのだ...良いのか?(以降ミニマルなループ)

続きはここに後日追記予定。
それが12年後にならないようにしたいとは思っている。
12年後だとしても別に誰も困らない訳だけど。