最近読んだ本
とりあえず、同じ本をまた買わないようにメモ。
- 作者: 森達也
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2002/09/01
- メディア: 文庫
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「その後」を追いかけたルポ。
彼らにも生活があり、家族があり、時にはやらせをせざるえなかった事情があり。
そんな彼らを利用する人達がいて、本人達も利用されつつ生活に結びつけるしたたかさもあり。
どんな世界でも舞台裏を覗くのは面白い。ましてや「エスパー」の舞台裏だからますます。
作者のスタンスは、
「確かに目の前で色々な事がおこる。(スプーンが曲がったりとか)
ただそれが”超能力”なのかどうかは、自分には解らない。」
で最後まで一貫してる。
- 作者: 斎藤貴男
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1997/06
- メディア: ハードカバー
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「職業欄はエスパー」と併読するのが絶対おすすめ。
こちらは「面白い」じゃすまされない怖い話。
視点や分析に作者のバイアスがかかっているのは当然だが、
それを差し引いた事実だけを考えても背筋が寒くなる。
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/03/01
- メディア: 文庫
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こちらはルポではなくて普通に小説。
文庫本になっていたので読み始めたら「この後どうなる?」が気になって止まらない〜。様々な引用や暗喩がちりばめられているそうだが、そんな事知らなくても単純にストーリーや表現が面白かった。
以上3冊は自分のツボにはまって一気に読んだ。
3つに共通するのは超自然現象かな。
- 作者: 松村潔
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2006/02/17
- メディア: 新書
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正直に言えば、おらにはちょっと難しい部分が多くて斜め読み。(^^;;
補足(2006.9.25記)
- 作者: 小森陽一
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2006/05/11
- メディア: 新書
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単なる「深読みウンチク本」だろうと思って読み始めた。
前半はそんな印象であったが、読み進めていくと、
これは痛烈な「海辺のカフカ批判本」であった。
何故多くの人が「海辺のカフカ」を読む事で
「癒し」や「救い」を感じたと口にするのか・・・。
この小説の裏に隠された、
周到綿密かつ巧妙な仕掛けを解き明かしてゆく。
(村上春樹本人がどこまで自覚的であったのかは
想像もできないけれど。)
文学者は、小説というものをこうやって読むのか〜!
という素朴な驚きを非常に強く感じると共に、
「現代」に生きる我々の危うい精神状態にも気付かされる。