FlatfishGardenの泡 2nd

KOSHU178の日記

ヤンマーバンド他/馬橋オリンズ

いつものオリンズ。出演者は3組
前田直弥(弾き語り)
橋本エイジ(弾き語り)
jan-mah Band Vanal Eiqnoxe(ヤンマーバンド)


前田さんはこの箱にレギュラー出演している安定した暖かい声の歌い手さん。
橋本さんには私いろいろお世話になってます。
唄もブルースハープもギターも完璧だと思います。
オリンズ隔週水曜日の「アコースティック・ミーティング」に何年も通い続けてる方。
意外な事にオリンズでの「ライブ」には初登場とのこと。



最後が馬橋が生み出したザッパの息子(?)ヤンマーのバンド。
この人くらい「自分の感性とギタープレイが直結」している人は
他になかなかいないのではないかしらん。
ジャズやロックの演奏がとても上手な人は沢山いるけれど、
彼の演奏はどれかのフォーマットに属している感じがしない。
オーソドックスなブルースなどをやるとむちゃ馬なんだけどめったにやらない。
(セッションの時、ごくごくまれに出てくるだけ)
いわゆる定番フレーズというのを、意識的に使わないようにしているのだろう。
あくまでも、自分の感覚だけを信じて出て来た音をつないでいるように見える。
その基本精神がザッパに通じている。
また、彼のフレーズやタイミングやダイナミクスの鋭さ、アーミングや
トーンコントロールの自然さは「感性に直結」状態に見える。
音楽のタイプは全然違うが、その直結感にはJeff Beck的な野生味を感じる。
もちろんそうなるように自分を訓練したのだろうけれど、オリンズが出来た
当初から毎週末のセッションに10年通い続けた成果でもあるのだろう。
そんな彼がリーダーのバンドだから気になってしょうがない。
彼の作る曲は7拍子や9拍子が多い。しかし、それはまあ瑣末的な事。
この日の演奏も相当に良かったんだけれども、彼の中に聴こえているサウンドは、
きっと、まだまだこの程度のものじゃないだろうと憶測し期待している。