FlatfishGardenの泡 2nd

KOSHU178の日記

スーパーサイズ・ミー

スーパーサイズ・ミー [DVD]

スーパーサイズ・ミー [DVD]

高校の同級生イタル君の会社、クロックワークス配給作品。
彼から内容を聞いていたので、日本公開される前から見たいと思っていたこの映画。やっと「映画の日」に1000円で見た。(ごめん、普通のロードショウはおいらにはちょっと高いよ。)
「自分が肥満になったのはハンバーガーのせいだ!」という米国のティーンエイジャーがおこした訴訟と「自社の提供する食品と肥満の因果関係は全くない」と反論したマクドナルドのニュースをテレビで見た監督が「そんじゃ、マクドナルドの商品のみを食べ続けたらどうなるか試してみよう。」と自分を実験台として実行したおばかドキュメンタリー。面白かった!


ルールはいたって単純。
「水を含めマクドナルドで売っているもの『だけ』を一日3食必ず食べる。」
「スーパーサイズ(米国で当時売られてた特大サイズのポテトとドリンク)を勧められたら断らない。」
「運動はなるべくしない。」「これを30日間続ける。」これだけ。


この計画の実行前、実行中、完了後に綿密な健康診断をしている。
もともと非常〜に健康だった彼が、この実験によって担当医師の予想以上にどんどん不健康になってゆく。21日目には複数の医師からドクターストップがかかったが続行し、予定通り30日間を完了。
計画完了のパーティーマクドナルドで大はしゃぎしながら食べまくるのがすごい!
最近のドキュメンタリーという事もあってその手法や質感は「ボーリング・フォー・コロンバイン」「華氏911」に通じるものがあるが、それらが政治がらみのシビアなものであるのに対して、こちらはひたすらハンバーガーを食べ続けるだけなのでやっぱり基本的にあほらしい。けど。怖い。逆に。


もちろんこの映画の設定はあまりに極端なので、当然マクドナルドからは「これは事実を歪曲したものだ」という抗議があったようだ。しかし、肥満とファーストフードの関係が「全くない」というのも事実と違うだろう。
「A」「A2」の森達也監督が『アメリカン・ウェイ・オブ・ライフが内側から世界を滅ぼす」とコメントしているが、米国流の生活習慣は今は世界の生活習慣。「ファーストフードやTVディナーなどを主食として育ち生きてゆくと心身がどうなるか」という実験結果が米国で少しずつ見えてきているということ。さらに米国では学校給食にもファーストフード化/子供による自由選択化が進行している。お菓子のようなパンとフライドポテトを子供は当然選んでしまう。ここには莫大な金額が動く巨大産業界がからんでくるから、ネガティブな結果はなかなか庶民には見せてもらえない。この映画はそこに小さな覗き穴を作った「風穴映画」だ。


米国流合理的な食事・・・。
自分自身「60円ハンバーガー」の時代には「ハンバーガー3つ下さい〜」と週に5日以上は通った。「昼食はほぼ毎日カロリーメイト」って時期もあった。数年。牛丼を週に5回以上食べている時期もあった。数年。あ、今でも3回くらいは食べてるかな?
全ては「(外食としては)コストパフォーマンスが良い」と考えての行動だが、それで深刻な病気になったらエラく高くつくよなぁ。・・・個人的実験結果はまだ見えていない。(タバコの方がずっと影響力大きいだろうけど。)あ、そうそう。高校時代弁当を忘れた時の「パン食」って、菓子パン3つだったっけ。おやつみたいな昼食が嬉しかったな。(笑)


ともあれ見終わった後の感想は、
「なるべくいろんなものを食べよう」「テキト〜に運動しよう」
なんともありきたりなこの2つに尽きます。皆様も是非。