FlatfishGardenの泡 2nd

KOSHU178の日記

配信社会

こんな雑談をした。(途中からフィクション。)
「オチ」がないので暇な方限定です


「ヤフーが音楽配信をはじめたね。」
「はじめたね。」
「まあ、1曲だけ聴ければいいなってアルバム多いし、
欲しいと思った時に24時間手に入るのは、いい事だよね。」


「まあね。確かに3000円って高くてなかなか買えないよね。
お金に余裕があれば試し買いってのもありだったけど。」
「試し買いってはずれが多かったよね。」
「確かに。置く場所も困っちゃうし。」


「近所のレコード屋に行って、欲しいCDの在庫がないとがっかりするしね。」
「でもさ、地方の小さなお店だと、それ程在庫をかかえられないのは仕方ないよ。もうすでに、アマゾンとかの通販の方が売上高大きいんじゃないのかな?」


「どうなんだろうね〜。確かに、電車賃とか往復の時間とか考えると、みんなが渋谷や新宿に住んでいる訳じゃないから、ネット通販はやっぱり便利だよね。」


「でもさ、いよいよレコード会社の人間が大幅にいらなくなるね。」
レコード屋さんも大型店しか残らないかもね。」
「そうだね。営業活動や販売促進もネット中心になるんだろうなあ。」


「CDのプレス屋さんも仕事減るね。」
「ジャケットやライナーの印刷屋さんも仕事減るね。」
「CDの配送してるトラックもあんまりいらなくなるね。」


「そっか。プラスティックに紙にガソリンが減ると。
・・・地球環境にはいいことばかりじゃん!」
「それ、突き詰めると人間がいないのがベストって話になって、、怖いよ。」
「そ、そうなんだけどさぁ・・・人類滅亡は、自分が生きているうちは嫌だな。
ところで、リストラされた人達の行き場ってあるのかな。」


「これから人間が大量に必要な業界かぁ、、。あんまりないんだろうね。
基本的にどの業界も『人減らし』が最大の営業努力になってるもん。」
「やっぱ”あいてぃ〜関連”?」
「もうばぶるはじけてるって言われてるじゃん。」
「う〜ん、その辺の最新事情知らないからなあ。
・・・んじゃ『しるば〜産業』ってやつ?」
「まあ、そうなんだろうけど、それだって受け皿として限界あるよね。」


「人ごとみたいに話してるけどさ、俺たちだってすでに、、、、」
「でも自分だけは何とかなると思っちゃってるんだよな。」
「何とかなってないじゃん。」
「いや、節約でなんとかしてるもん。
 本、雑誌、CD買わない。コンサート行かない。映画館行かない。楽器買わない。
 洋服買わない・・・ってより買えない、行けないってのが本当だけど。
ただ、欲しいものが買えないとか、行きたいものに行けないってのが日常になると、すんごくストレスたまるんだよなぁ。だからこの数年、そういう情報に触れないようになったもの。新譜情報は見ない。楽器屋には行かない。」


「確かに、楽器やCDより、毎日のご飯の方が先決だもんなぁ。」
「でも、このまま節約を追求したら、パソコンだってインターネットだってできなくなりそう。」
「そうだなあ。。」
「世の中の多くの人がブロードバンド生活を満喫するって前提があっての配信社会なんだけど、その前提が崩れてくると話が変わってくるね。」
「そっか。日本でテレビが爆発的に普及したときと時代背景は違うね。」
「あの頃は『がんばれば自分も3C(車、クーラー、カラーテレビ、、だっけ?)』って夢があった、、らしいものね。」
「今は『パソコンくらい出来なきゃ時代の歯医者になる、、いや、歯医者は余ってるんだけど、敗者になる。てな、えらく後ろ向きな動機がほんの少しにせよ心のどこかにありそうだもん。」
「がんばればなんとかなる、と、思いにくい時代ではあるよね。」
「そうだねぇ」
蒸気機関が登場した頃の世界も、こんな感じだったのかな?」
「雰囲気は似てるかもね。」


「お客様、追加のご注文がないようでしたらそろそろ・・・」
「ありゃ、夜だ。」
「ほんとだ、夜だ。」
「極端な配信社会になろうがなるまいが夜はやっぱり来ると。」
「素晴らしいまとめ。パチパチパチ。」
「・・・おごらないよ。」


おちがありません。そして、この先も延々と続く。