FlatfishGardenの泡 2nd

KOSHU178の日記

錯聴

先週の事。松戸駅西口、午後六時。
町内放送(?)のチャイムの音がなる。キーン、、、カーン、コーン。
「んにゃ?変なメロディーだなあ」と違和感があったが、
途中から、学校で使われるような普通のチャイムの旋律だと解った。
普通と違うのは、最高音「ミ」が出てこない事。


壊れているのだろう。つまり
「ドー、うん(おやすみ)、レー、ソー
 ドー、レー、うん、ドー
 うん、ドー、レー、ソー、
 ソー、レー、うん、ドーーー」
と鳴っていたのだ。


そして今週。松戸駅西口、午後六時。
「キーン、、、、カーン、コーーン、、、」
相変わらず壊れているのだが、先週とは違って、
私の耳には学校チャイムのあのメロディーがど頭から感じられる。
頭の中でこの最高音が勝手に補完されているのだ。
この脳内補完作業、本当はちゃんとした言葉があるはずだけど、
とりあえずここでは「錯聴」としちゃおう。


なんでもない事かも知れないけど、考えてみるとちょっと面白い。
1.先週と今週で同じメロディーを聴いているのに、
 今週は『へんてこ』には感じない。
2.(テンポをなんとなく覚えてはいるものの)
 最初の「ドー」と「レー」を聴いた時点で、時間をさかのぼって
 その長さの真ん中あたりに「ミー」を配置してる。ように思える。


これは使えるなあと思う。
実際フィンガーピッキングギター等の裏技に「音程なしベース」
ってのもあるらしい。
例えば1度5度のオルタネート・ベースラインをずっと弾いていて
ある部分がどうしても押さえられないポジションだったり、
レギュラーチューニングでEbの音が欲しかったりする時、意識的に
低音弦をミュートして「ブッ」と弾くと、その音に聴こえたりする。


まだ使える。
自分の能力を超えた早弾きフレーズなど、最初の1回だけ何とかして
弾いてしまえば、その後のフレーズを多少間引きして弾いても、
最初のと同じように聴こえる、、、かも知れない。


まだ使える。
メロの音をわざと間引いたりして「間を生かした」演奏が何故に素晴らしく聴こえるか。
それは、その「間」の部分に、聴いている人が勝手に「完璧なタイミングと音程」の音を
補完しているのではなだろうか?
ならば、ほとんどの部分を聴いている人ににまかせてしまえば、
その演奏はパーフェクトにより近づく、、、かも知れない。
ただし、
実際に演奏で出している音がばっちりのタイミングと音でないと効果は薄そうだ。


本当は、もっともっと本質をついた面白い事が考えられそうなのに、
とりあえず「ごまかし」方面(笑)しか思いつかない自分にガッカリ。
今後の課題とするとともに、何かいい利用方法があったら是非教えて頂きたいです。