FlatfishGardenの泡 2nd

KOSHU178の日記

私のバイト遍歴

唐突に、ふと書きたくなりました。
バイトはお金が欲しいからやるんだけど、自分の知らない業種を垣間見るいい機会でもあって良い思い出です。そんなに数は多くないですが。(順不同、音楽系は除く。)

「年賀状配達」
高校生の定番。男の子は配達で、仕分けのバイトが女子高生。その女子高生に何か質問された時、何故か真っ赤になっちゃって職員にからかわれた。それしか覚えてない。うぶだった。


「新聞配達」
これも高校生の定番?
毎朝4時出勤は辛かった。雨風の強い日は特に辛かった。
おかげで授業中居眠りばかり…半年しかもたなかった。
ただ、自転車配達だったので、心肺機能の向上には非常に効果があったと思う。
スポーツジムと違って気分次第で休む事もできないし。


「塩ビ&鉄パイプ等の配達」
これは実家の手伝いで。ダットサンに積んで配達する。
鉄パイプがいっぱい積んであると、車の重心が変な所へ移動しちゃうので、フワフワしててちょっと怖い。「運転する事」が仕事時間の大半を占める。AMラジオがお友達で気楽。


「アルミメッキ工場」
深さ4〜5メートルのプールに劇薬(塩酸?)が入っていて、アルミサッシをジャボンと突っ込みメッキする。もちろんそれをやるのは機械。人間がやるのはアームに取り付けられたサッシのつけはずし。電動ドライバーでガガガガっと素早く作業する。自分も機械になった気分。大人の作業員は地方出身の高齢者が多かった。10時と3時の牛乳と菓子パンが唯一の楽しみ。24時間稼働してるので3交替。私語もなく黙々と作業が続く。
たまに薬品プールの掃除をやらされた。短時間の作業なのに、ジーンズがあちこち「純白」になって怖かった!このプール、たまに人が落ちて死んだりするらしい(伝聞)。想像するとオ○ルト映画のよう(失礼)だけど、プールを囲う柵なんてないし充分あり得る話。週3日を1年くらいやったかなあ。


「ビル解体補助」
文字通りビル解体の補助。
本職の方が削岩機でバリバリ壊したコンクリート片を麻袋に詰め込んで運び出す仕事。非力な自分には、小さな袋でも非常に重くて辛かった。バイトの若者達がうつむきながら袋を背負って行列する様は、自分がアリになった気分。
深夜〜早朝、無茶苦茶明るい投光機の下で、インダストリアルな爆音が鳴り響き、肉体も酷使するので、かなり「クラブ系」のトリップができる。実際「目つぶし光線」「単調でエンドレスな大音響」「普段は寝てる時間帯に筋肉酷使」と3拍子揃っていて強烈な印象だった。
なお、この時アスベストもかなり吸っていると思う。家に帰ってシャワーを浴びると、鼻や耳を始め穴という穴から大量に解体クズが出て来たから。バイト期間は2週間くらいだったけど不安。


「輸出車船積み」
これも文字通り。
港の広い駐車場に並んでいる数百台の新車を、がんがん船に積み込む。
輸送船の内部は効率を上げるために天井が低く床も金網のような素材。もたもたしていると終わらないので、暗い船内を数十台の車が爆走する。新しいタイヤということもあり、キキキキーという音が響き渡る。駐車させる定位置もシビアに狭いのだが、そこにバシッと一発停車させる。しかも左ハンドル。なかなかにハリウッド映画。
車を降りたら船外にダッシュして次の車に乗り込む。
日当はかなり良かったが、新車をぶつけそうなプレッシャーに耐えられず3〜4回しかやらなかった。


「運転適性検査補助」
これは東電系の発電所で行われる「運転適性検査」を補助する仕事。
”はい。赤いマークが見えたらすぐにボタンを押して下さいね〜。”なんて言っちゃって、ちょいと先生気分。福島や柏崎の原発にも行った。原発内清掃作業員の被爆をドキュメントした「原発ジプシー」なんて本もあったけど職種が違うので不安はない。これは楽でいい仕事だった。特に福島は温泉&豪華夕食付きでラッキー。年に2〜3度。3年くらい。


「アンケート調査員」
なんのアンケートだったか忘れたけど、事前に了解を得ている家庭に行くだけなのでこれも楽だった。特に思い出はなし。


「売り場調査員」
家電店やファミレスの店員さんの対応などをチェックしてアンケートに答えるバイト。3回くらいやったかな?


「ジャズ喫茶のウエイター」
お店が筑波なので近所に安アパートを借りて1年間。
珈琲を入れ皿洗いをする。
ライブもやる店だったので、PAと録音も担当。
大野えりさん、坂田明さん、ドクトル梅津バンドさん、加古隆さん、、、それぞれに印象深い。 山下洋輔さん、渡辺香津美さんも来たけど、専属のPAさんが来てました。
このお店では語り尽くせない程色々体験させてもらって本当に楽しかった!
なにしろ集まってくる人達が皆非常に個性的で、、、今も変な事している人が多い。らしい。マスターが市会議員になったりとか。


「ビジネスホテルの厨房補助」
上記のジャズ喫茶が売り上げがあまりにも少なすぎて、私をバイトに入れる余裕もできなくなったので紹介してくれたバイト。皿洗い。筑波まで行って皿洗いしてても無意味なので、間もなく辞めて実家に帰りました。


「合鍵屋」
1年間やった。
お客さんに出された鍵に合うブランクキー(削る前のキー)を探すのに大汗をかく。
似たような形のがいっぱいあるんですよ、これが。
作った合鍵が「開かなかったぞ!」と戻ってくると冷や汗をかく。
ディンプルキー(特殊錠)の複製は手元の正確さが必要で脂汗をかく。
でもネジとドリルの世界は好きなので、それなりに楽しかった。
加工が難しい特殊錠の合鍵が一発でスムーズに回った時は快感!


「音響屋」
自分の専門ではないのだが、簡易SR(=PA)の操作をしてお金を頂いたことが3回だけある。
ひとつは奏楽堂で行われた友達のクラシックのコンサートで、フルートやバイオリンにほんの少しリバーブをかけただけ。
舞踏家岩下徹さんからの依頼で、音楽家とのデュオ・ライブにおける楽器の補助的SRを2回。演奏家は、ベースの井野信義さんと、マルチリードの梅津和時さん。両者とも生音でバッチリカッコいいので、ほんの少し音を拾って出しただけ。


まだいくつかあったけど、まあ、こんな感じかなあ。
ガテン系が多いのは日当が高い短期バイトが見つけやすいから。
それにどうも「客商売」は苦手みたいです。わたくし。