FlatfishGardenの泡 2nd

KOSHU178の日記

マーク・ゴールデンバーグ

仕事関係の知人の紹介で、原宿Blue Jay Wayでのライブを見た。
ジュリア・フォーダムブルーノート公演のギタリストとして来日。
今夜は本人の希望で急遽ブッキングされた「ギター・ソロ」のライブ。


Godin Maltiac Jazz (fホールのあるエレキギター)を肩から下げて登場。
約1時間半、エフェクトもトーンも変えず。全編指弾き。
甘い音、品の良いコーラスと深めのリバーブとディレイ。
恥ずかしいんだけど音だけでは「ガット弦」か「スティール弦」か解らなかった。
糸巻きはガットギターの形だし、エフェクトされた音色も非常にガットっぽい。
後半の曲でチョーキングが滑らかに出来るのを聴いて「スティール」と判断。


美しいコード進行とメロディーを非常〜に美しいトーンで淡々と弾いてゆく。
ほとんどが昨年彼が作ったギターソロアルバムからのオリジナル曲と思われる。


無茶な早弾きやアドリブがないので、何気なく聴いていると地味に感じる人も多いだろうが、
そのボイシングやベースラインそしてメロを際立たせる技量は、ギター練習者から見ると非常に高度な技術であり、ちょっとジャズの響きが加わったクラシックギターリサイタルといったおもむき。


彼にとって(おそらく)自分が一番やりたい世界なのだろう。
昨年のアルバムも自主制作っぽいし。


宣伝が皆無だった事もあり、お客さんの数は40人くらいだっただろうか。
彼も「日本でギターソロ・ライブをするのは初めてだ」と言っていたので
(地元ではやっているようだが)非常に貴重な体験をさせてもらった。


シカゴなどに提供した有名曲の印税は今も入ってくるのだろうから生活には余裕があるだろう。
相変わらず曲の提供や、メジャーアーティストのバッキングの仕事もマイペースでやりつつ
小さなライブハウスで自分の本当にやりたいギターソロもやる。
うわ。理想的だ!(最後の一文は「推測」であり、現実とは異なるかも知れないけど。)

以下のサイトにこのライブの写真があり、一曲だけだけど試聴もできる。
http://hwpbc.gate01.com/digitalage.mp3/index.html