FlatfishGardenの泡 2nd

KOSHU178の日記

現地録音の説得力

乳飲み子を抱えた知人の所で聴いたCD。

とても人気があるシリーズらしく、子守唄篇、クラシック篇、オルゴール篇など沢山出ている。解説書を読むと、「妊婦の子宮で録音」したらしい。このシリーズの解説がビクターのサイトにあったので転載する。


<引用>

▼「ほ〜ら、泣きやんだ!」誕生の過程と制作方法(特許の内容)

赤ちゃんが子宮内で聴いていた範囲の周波数の音には鎮静作用があります。このことは以前から知られており、子宮内の音を商品化したものはありました。しかし、この音は大人にはただの雑音としか聴こえず、快適感がありませんでした。“赤ちゃんの心を安定させるには、一緒にいる大人達の心の安定も必要なはず・・・”そこで考えられたのが、胎児が聴く楽器の音を再現し<音楽>にする事でした。CD作成には、まず赤ちゃんの鎮静作用を考え、子宮内で聴いていたものと同じ音質ということを最重要視しました。そこで、妊婦さんにピアノやフルートなどの40種類の楽器の音階を聴いていただき、子宮内に超小型マイクを入れて録音するという方法に踏み込みました。
録音にあたっては、妊婦さんのご了解を得て、予定日を超過して人工的に陣痛を誘発させなければならない妊婦さんの子宮頸管を成熟させるために挿入する、メトロイリンテルというゴムの風船の中に、超小型マイクを仕込みました。この方法により、安全で、しかも胎児が聴いているものと全く同じ音を組み合わせた子守歌が誕生しました。
<引用終わり>

http://www.jvcmusic.co.jp/nakiyanda/

http://www.jvcmusic.co.jp/-/Discographylist2/N1168.html

上記の所がこのシリーズを紹介したビクターのサイト。
それぞれのCDのうち何曲か試聴もできる。


びっくりしたなあもう。
要するに楽器音はこの音をサンプリングして演奏したのだろう。唄も、妊婦本人が歌ったのか歌手がお腹に向かって歌ったのか解らないけれど、ともかく子宮内で録音したらしい。これぞ究極の「現地録音」かも。


で、実際に音を聴いてみると、なんというか、、モコモコぼけぼけ。
押し入れの中で「す巻き」にされつつ居間のテレビの音を聴いているというか、
プールの中で水中スピーカーの音を聴いているというか、
解説書を読まなければ単なる不良品としか思えない音像。
しかし、カスタマーレビュー等によると非常に評価が高く実用的らしい。


これ、単にイコライザー等を使った「シュミレーション」(*)だったら
聴いた感じが同じだったとしても、ここまで売れなかったんじゃないかと思う。
「ありがたみ」が違うものね。
誰もが考える「アイディア」を実際に商品化したスタッフの意気込みを感じました。


補足(*)この「シュミレーション」ってのクリックしてみて下さい。m(..)m
親切だなあ「はてな」。