FlatfishGardenの泡 2nd

KOSHU178の日記

あこがれのノートパソコン

FlatfishGarden2005-08-05

楽器じゃないけど楽器。10年以上あこがれて、本当に欲しかった「ノートパソコン」を昨年12月ついに購入した。初めてのノートパソコンは、使ってみるとやはり誠に「ありがた〜い」一品であった。


PowerBookG4 1.5G super drive 15'
内蔵HDDとビデオカードapple storeで早いものに交換。
メモリ2Gは高いので秋葉館で入手。
(購入時は15inchの「ハイエンド最強PowerBook」だったがすでに1世代前のスペック。さらに次世代はPower PCじゃなくなるんだとか。)


自室ではこんな風に床に置いて使ってる。


私はパソコンを外に持ち出す機会が多く、半年前まではタワー型のG3 400MHz、ディスプレイも15'CRTを使用していた。外の現場で、G4が行き渡った時期には「お?変わった色のG4だね」と言われ、液晶ディスプレイが廉価になった数年前は「やあ、随分大っきな液晶だね」なんてからかわれてたけど、G5が出た昨年になると気の毒と思われたのかそれも言われなくなっていた。(ちなみにG3のポリタンク・ブルーは好きです。G5はなんだか事務機器みたいです。)
まあイヤミ言われてもヘラヘラ笑ってたけど、心中では「持ち運びの大変さだけを我慢すれば、やれる事は同等以上だいっ。」となんとか自分を納得させてきた。


(そう言えば、かつてシーケンサーMac主流になった頃、MC-500を使っていたら『おにいさん、レシートはいらないよ』とも言われた。可愛いヤツだったが、確かにレジスターに似ている上に、フロッピーにアクセスする際の「ガガガガガ」と音がまさにレシート打ち出し音そのものだったっけ。わはは。)


それが何故ちょっと無理をしてまで購入したか。
最大の理由は、昨年、使用している音楽ソフト「apple Logic pro7」の最低動作環境が「G4以降、OS10.3以上」になった事。つまり自分のG3では動かなくなったのだ。この辺は、Logicを作っていたemagicがappleに吸収合併された影響が大きいだろう。「ハイスペックのMacじゃないと使えないよん」という、悪く言っちゃえば一種の抱き合わせ商法。emagicの頃は非力な古いコンピュータでもWindowsでも多少の不便を我慢すれば使えたのだけど、昨年からMac専用ソフトになり、さらに非力なマシンはばっさり切り捨てた路線になっている。まあ「『pro用』という位置づけなんだから当然。文句言うな。」って話だろう。もちろんLogic Pro7は非常に魅力的な機能満載で是非とも使いたかった。


んでノートパソコンの「ありがたさ」は
1:持ち運びに便利
2:静か
この2点に尽きる。


なんだそれだけかよ。
でもね、それまでは自宅から徒歩5分の所にある駐車場から車をもってきて、荷台から台車を降ろして部屋の前まで戻ってから積み込んでたんだよね。それが機材を担いで直接駐車場に行けるのは時間と手間が雲泥の差!(まあ他の機材も色々あってかなり重いので、道中休み休みだけど。)
さらに以前住んでいた部屋は流山も上目黒も「4階/エレベーターなし」だった上に、機材もさらに多かったので4往復ぐらいして重い荷物を運んでいた。・・・16階まで昇り降りしたのと同じ。(笑)
(例えばRoland S550(後にS760)は外部ディスプレイが必要で、ディスプレイだけでも階段2往復。うへぇ。)


RolandのVS1680というマルチレコーディング専用機を使用していた「趣味のライブ録音」も、パソコンに直接録音出来るようになった。(それまでは2chづつパソコンに流し込む作業で一晩かかっていたもんなぁ。8chで1時間録音すると、単純に流し込む実時間が4時間。前後の調整やもろもろで倍近い時間がかかった。)


「静かさ」に関しては、たまにG3を起動してみると、「もはやこのファンの音とともに生ギター録音なんて不可能!」だと思う。それくらいうるさい。G5は水冷式とは言え、ファンが回り始めるとさらにうるさいらしい。へへへ。


そんなありがたいPowerBookでも弱点がないわけでもない。
タワー型のハイスペックマシンと比較するとCPUの処理能力が劣ること&PCIカード、内蔵HDD等の拡張性が乏しい事。残念ながらLogicに付属している重量級のプラグイン・エフェクトやソフトシンセはPowerBookではフルで使えない。ちなみに本当に使い切る為には複数台のタワー型ハイエンドG5で平行処理する必要があるらしい。すげ〜。


実は機動性と静かさ以上に、Logic Pro7&PowerBookによりG3でやっていた内容の数倍凄い事が出来る環境になったのが本当に嬉しい。どんなにスゴい事が出来るのかはまた別の機会に。…Logicしか使っていないので「こんな事ができるんだよ!」という”ちょ〜ちん記事”になるのは必至だけど。


20年近く前に「コンピュータってすごいね。数年後にはこんなことになりそうだね。」って雑談していた内容が、(予想よりも遅かったけど)や〜っと現実になってきたと数年前に思ってたら、あっという間にそれ以上のことが出来るようになっていたとう感じ。


もち、それによって作られる音楽が20年前よりも進化しているのかどうかはまた全く別の話。