FlatfishGardenの泡 2nd

KOSHU178の日記

Gibson Explorer

この楽器は11/7に新しい持ち主の元へと旅立ちました。
(私と違って)きっとたっぷり可愛がってもらえる事でしょう。
元気で長生きしてちょうだいね!
以下の文章は11/4の「日記」として残しておきます。


<11/4の日記>
使いたい!という人はいらっしゃいませんか?
Gibson Explorer 90 AW W/C (made in USA)
1989年 3月 9日 銀座山野楽器

純正ケース(カナダ製)。立派すぎます。

全体像はこんな感じ。

1 pick up 1 vol は男らしすぎる!

15年間ケースに箱入り娘状態だったので、ケバケバに当たる部分の
塗装が溶けてしまった。ごめん!

アメリカで生まれて日本に身売りされ、
つぼみのままで暗くて狭い所に15年間監禁されてました。(涙)


検索してみたら新品でも10万円くらいから売っているんですね。今。
(でも、1 pick up 1Vol というのは見当たりませんでした。)
自分には男らしすぎて手に負えないこの娘、このままではかわいそうです。
エフェクターで音を作る人や、「余計な回路一切なし!」が好きな人には
使い道があるのではないかしらん?
興味ある方はメールを下さい。よろしくお願いします。


<経緯など>
バブル全盛の1989年、会社員だった私はお得意さんから一本の電話を受けました。
「Iさん、ロック好きですよね?」
「はい。そりゃもう。」
「撮影で使ったエレキ買ってもらえませんか?ギブソンなんですが10万円で。」
「へっ!ギ・ブ・ソ・ン!?10万?か、か、買います、買います、買いますとも!」
今では考えられない行動だが、私はモノも見ないで二つ返事で約束してしまった。
例えどんな形でも色でも、あこがれの「ギブソン」を10万円で入手できるのなら
めっちゃ安いと思ったのだ。(考えてみたら今でも私が持つ唯一の外国製ギター。)


次の日いそいそと銀行でお金を下ろし、お得意の会社に出向いた。ご対面である。
「うっ・・・・・!」予想しなかったルックス&スペックに
言葉が出なかった私だが、お得意さんが相手である。今さら断るわけにもいかない。
「ありがとうございます」
その後、自分自身で弾く事はなく、ケースのでかさ故に置く場所にも困ったあげく
知人にあずけたまま15年間。それが、先週出戻って来たという訳なのです。


「本物のギブソン」の音を出す為だけにずっと持っていたい気持ちもあるのですが
実際問題、今後使う機会が何度あるのか・・・。
だったらこの手のエレキが好きな人に買って頂いてガンガン使ってもらった方が
ギターの為にもいいに決まっているので、日記に載せてみました。


<その後:弾いてみて>
Petersonのアンプにつないで弾いてみました。
パワーコードで「ズンズンズンッ」と弾くと、ほんま気持ちよい!
ろけんろ〜なフレーズをしばし弾きまくり。
レスポンスの良さ、立ち上がりのアタック感、ひずませても濁らない音色、、。
なによりも音の「ぬけ」が抜群な気がする。さすがGibson
やっぱりストレートな回路てのもあるのかな。ボリュームのガリもないし。


ふと思いついて、アンプを同じセッティングのまま今自分が使っている
seenのギター(「ギタ子」と呼んでいる。すみません。)をつないでみたら、、、
げげげのげっ!
上に書いた利点の部分がまるっきりだめじゃん。
レスポンス悪い。アタック感がにぶい。音が濁る。。。
そして音がぬけない。
「ならば」とアンプのセッティングを変えても、根本的な部分は変わらない。
音色がそうだと、同じように弾いているフレーズもしょぼく聴こえる。
ちょっと、いや、非常にショックである。う〜む、う〜む、う〜む、、
この日記、取り下げようか・・。(^^;;


<「ギタ子」へのフォロー>
もちろん、「ギタ子」にもいい所が沢山あるのだ。
本体のセッティング変更だけで、実に多彩な音色を出してくれるし
かわいい奴なので心から気に入っている。
このギターについてはそのうち改めて書いてみたいと思っているんだけど、
簡単に言っちゃうと「1本でなんでもできるオールマイティーな奴」を
目指して松下工房でカスタムメードしてもらったものである。
根が貧乏性なので、沢山のギターをそろえるよりもオールマイティーな1本が
あった方がいいと考えたのだ。
単価が多少高くても、何種類ものエレキを買い集めるよりずっと安上がりだし、
増えちゃったギターの収納場所に悩む事も無いし。などなど。
しかし、、、こうやって、目的に特化したギターの良さを実際に知ってしまうと、
自分の考えがゆらいでしまう。
(まあ、「当たり前じゃん」と知りつつ『気付いていない』ことにしてただけなんだけど。)