FlatfishGardenの泡 2nd

KOSHU178の日記

エレガット

「石井栄」エレガット(1997年製)
1998年に、友人(fl)とピアソラの「タンゴの歴史」に挑戦する為に購入しました。
当時は上目黒に住んでいたので石橋楽器渋谷店にて。


選択基準は

1.ピックアップを内蔵している
2.生音もいけてる
3.ルックスがすてき
4.他の人が(あまり)持っていない

1.について:
クラシックを本格的にやる訳ではないし、バンドのライブや個人的自宅録音にも使いたかったので。
この楽器にはアクティブ・イコライザーもついていて音色が作りやすい。
特徴的なのはピエゾ付きブリッジのコマが弦ごとに独立している事。
このコマによって(若干ですが)オクターブ調整も可能。


2.について:
当時興味があったゴダン等を弾いてみたら、アンプを繋がないで弾くと(当然ですが)
ペシペシ音がするだけで「生ギターを弾く喜び」が皆無。即却下。
また、一般的に当初からエレクトリック化を前提としているアコギは、
ハウリング対策のため楽器の「鳴り」を犠牲にせざるを得ません。
 (この事は、エレアコ(フォーク)のStaffordを購入した時点では知りませんでした。
  実際に使っているうちに「あれ〜?」って感じでやっと気がついた次第。
  特にハウリングしやすい中低域がわざと『ならない』ような作りになってるんですね。
  アンプに繋がないで弾くと、フォークギターとしてはちょっと物足りないのです。
  その反省(?)をふまえてのエレガット選びでした。)
予算の都合もあるので、価格帯の近い様々な「純粋アコースティック」と「エレガット」を
生音で弾き比べて、「いい音」「純生に近い」と自分が感じた「エレガット」を選びました。


3.について:
これについては最初からこの楽器の雰囲気に惹かれました。
いわゆる「一目惚れ」状態です。
ハイポジションの弾きやすそうな形。ちょっとアンティック家具調の色。
厚めの指板。全体のバランスと雰囲気。若干薄くて小振りな胴体。


4.について:
お店の人から「ハンドメイドの一点もの」と聞いてからは
「売れちゃったらどうしよう」と気になって夜も眠れず(誇張あり)、
1ヶ月程楽器屋に通って眺め続けた後、購入決意しました。


購入後、ネットで「石井栄」さんを検索してみると、長野県で
リュートやリラギターやポルトガルギターなども制作されている方だと判明。
古楽器って色々な形があっておもしろい&素敵です。
http://homepage2.nifty.com/ukulele/people/ishii2.htm
・・・いつか欲しいなあ。


このエレガットはケース等込みで20万円弱でしたが、
ネットによると彼の作る通常のクラシックギターにはその2〜4倍の価格がついていました。
(ちなみにポピュラーなクラシックギターの値段って、オールド・ギブソン級が『普通』
なんですねぇ。ため息。)なんだか得をしたような気分になった一方、
『タグに書いてあるシリアルナンバー「ER」は、まさか「Error」の略じゃないだろうな!?』
という余計な心配もしてたりして。(^^;


お会いした事はありませんが、「石井さん」が丹誠込めてコツコツ作ったはずの1本。
大事に大事に使い続けたいと思っています。


(写真の撮影/加工:さくらいさん 感謝!)